2012年2月19日
台高山脈




えらいこっちゃ・・・


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青空の弥山を狙うわが家は、天気予報とにらめっこ。土曜日は、全くダメ、日曜日は、晴れ間が出そうだが、弥山、八経の上だけガスに覆われているかもというなんとも微妙な天気。そんな訳で、先週にちょっと驚いた明神平の森に行くことに。

天気を詳細に検討した結果、スカッと晴れるのは、11時くらいまでかもしれないので、午前中勝負とまだ暗いうちから歩き出す。明神滝を過ぎると、辺り一面霧氷に覆われだし真っ白。先を急ぎたいところだが、早くも撮影に忙しい。



薊岳が照らされ、予想通りに素晴らしい天気になりそう。



ところが、明神平に着いてみると、あれれ〜。下界は晴れてるが、稜線上は、ガスに覆われているというちょっと嫌な状態。





しかたがないので、森の中で風を避けながら休憩。腹ごしらえしたりしていると、ガスが流れて青空が見え出し、光りが届いて明るくなってきた。





そして、シュワーと青空が広がり、もとなかさんがカメラを持って走っていく。



さあ行こう、あの森が待っている。まだまだ上空には、雲がたくさん流れていくが、期待に胸をふくらませてスタート。



三ツ塚へと斜面を登っていくと、どんどん天気が良くなり、青空をバックに広がる霧氷が美しい。細かい枝についた霧氷が重なる繊細で儚い眺めを見ていると、本当に来て良かったと思えてくる。







ふり返って見る国見山方面は、ガスの中だが、こっちは、もう青空全開。朝の斜光線が霧氷の中を通り抜けていき、それはそれは見事な眺め。









白と青の饗宴に目が眩み、シャッターを切った直後に一瞬映し出されるEVFの画像を見ると、その度に「クッハー」と大きな溜息が出る。

その様子を見て、もとなかさんも大笑い。嫁さんは、あっちへこっちへと忙しく、私は、「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ」とつぶやき、三人とも夢の中へ迷い込んだよう。















三ツ塚付近は大木が多く、どこか大峰の森を思わせる。















明神岳付近の分厚い霧氷も前回確認した所。どかっと腰を下ろして休憩がてらゆっくりと楽しむ。











次に目指すのは、薊岳。三ツ塚へと戻っていくと、前で嫁さんが大きく手を振っている。何かなと思っていると、臆崖道さんと山ノ神さんが登って来られてびっくり。

臆崖道さんには、弥山突貫を考えて、直前まで天気の相談をしていたし、それにいつもマニアックな山に行かれているので、まさかこんなメジャーな所で会うとは、さらにびっくり。

弥山には行けなかったが、今日のあまりの素晴らしいさにこれ以上望むものはなにもない。



この後は、薊岳へと快適な尾根筋を歩いて行く。







前山を過ぎるとトレースが怪しくなり、やがて消失。そして予想通り天気が悪くなってくるが、時々青空が見えて、なんとか持ちこたえているようだ。







最後の方は、傾斜が強くなり、細い尾根に雪がどっさりと。雪をかき分け、格闘しながら薊岳に到着。







残念ながら、ガスに覆われていて眺めも良くないので、風を避けられるところまで戻りランチタイム。すると、またまた天気が回復、最後まで楽しませてくれる。







明神平が見えてくると、またまた嫁さんが、小屋前で休憩中の臆崖道さんと山ノ神さんを見つけて、めでたく再会。我々同様にゆっくりと一日を楽しまれたようだ。





晴れたときにまた来ようと思っていた明神平、それが、こんなに早く実現するとは思わなかった。

そして、晴れの明神平は、期待通り、いやそれ以上の素晴らしさだったのは言うまでもない。来シーズンは、テン泊でゆっくりと楽しみたい。

もとなかさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-GX1
LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH/POWER O.I.S.

Canon PowerShot S95

10 コメント

  1. 臆崖道

    今シーズンは、3年間続けていた冬の弥山詣でを実行できませんでした。天気やスケジュールなどの他に、湖北や白山周辺の山がマイブームとなっているからでもありますが、大峰と台高(いずれも北部)ほど霧氷が美しい場所はありませんでした(過去に石鎚も迫力ありましたが)。
    日本海側の低山の魅力は、その圧倒的な雪量にあります。霧氷が付かないわけではありませんが、過冷却のエアロゾル(霧氷の素)になるよりも、雪の結晶となって落ちてくる場合がほとんどのようです。

  2. がぶんたき

    もうなんか、どんなコメントも思いつかないくらい、くはーーー!な世界ですね!!!
    素敵な写真にこんだけ心動かされ、実際目の前にしたらどんなんなんやろー!

    私もいつか、こんなあおと白の下で叫びたいです!

  3. ayaG

    ガスが漂い見通しが利かない山のまろやかな空間の明神平の前回の景色がとても気持良いものでしたが、白い氷雪が目に突き刺さる今回の晴れて見通しが利く明神平も、また素晴らしいですね。
    昨年のあの素晴らしさを求めた執念ですね。
    見渡す限りの白い樹氷の世界。時間を忘れますね。
    そこに立った人だけのご褒美ですね。

  4. “すぎちゃん”

    素晴らしいです。
    これ以上の明神平はないでしょう!
    来シーズンが待ち遠しいですね。

    薊岳へのピストン、結構な距離では?

  5. パンダ

    臆崖道 さん

    そうですね。迫力はともかく大峰、台高ほど霧氷が美しいところはないのかもしれません。
    といいますか、全てを知っているわけではありませんが、そう信じています。
    湖北や白山周辺は、また違った魅力がありますね。

  6. パンダ

    がぶんたきさん

    はい、叫びに行きましょう。
    そり遊びや、ほかにもいっぱい遊べそうです。

  7. パンダ

    ayaGさん

    なんとか昨年のような白と青の世界を楽しむことができました。
    ガスっても晴れてもそれぞれ味わいがありますが、すっきりと晴れることが少ないので、それを求めてしまいますね。

  8. パンダ

    すぎちゃんさん

    本当に素晴らしい明神平でした。
    ここも毎シーズンのように目指すことになりそうです。
    薊へは、結構距離がありますが、最後の方以外は雪がしまっていて快適でした。

  9. ふぇるめーる

    >そうですね。迫力はともかく大峰、台高ほど霧氷が美しいところはないのかもしれません。

    本とですか!
    パンダさんの素敵なお写真を拝見すると、来年は是非行きたくなってきますね。
    稜線を歩いて喜平小屋までとか。

  10. パンダ

    ふぇるめーるさん

    霧氷につつまれると、滝飛沫のきらめきと同じように癒されます。
    また、言葉では説明できない凄い世界でもあると思います。
    来シーズンは、ぜひ歩いてみてください。
    写真的にもおもしろいかと思います。

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