2012年4月29日
蓮川 ヌタハラ谷




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サスケ滝の翌日は、ひこさんも加わってヌタハラ谷へ。倒木などで谷が荒れているようにも思えるが、光が差し込み輝く滝が美しく、それを次々と越えていく。













そして、夫婦滝下段とされる滝が見えてくるが、なにやら様子が変。左岸が大きく崩壊していて、谷に倒木や土砂が流れ込み、よく見ると左岸ルンゼの奥にも大きな滝が見える。

流れが変わって新しい滝ができたのか、それとも以前からチョロチョロと流れていたのか。ここに滝があった記憶は全く無いが。



2010年のゴールデンウィーク、小木森で感動し、八町滝にも二日がかりで到達した。その夜の滝談義で、私が、2008年に単独で夫婦滝に行ったレポを読んでくれていたり、台高を極めたある人によると、小木森の次に凄いのは、ヌタハラの夫婦滝らしいとか、来年はヌタハラに行こうと、大いに盛り上がったのを思い出す。

それでも、事故があったりして、高度のある高巻きは、一歩間違うと大変なことになるし、何回かあった計画は流れ、ようやくこの日が来たかという感じ。



今回は、左岸を大きく巻くのではなく、上段の滝直下に行くのが目的。ゆっくりと休憩しながらルートを思案するが、両岸高く、その壁を見上げるばかりだ。

予定では、左岸ルンゼ途中から取り付いて、小さく巻いて下段の滝上に降り、ゴルジュに入るつもりだったが、右岸の方が低くなんとなく行けそうに思えたので、そっちを選択。落ち口の向こうが全く見えないので、そこで行き詰まってしまうかもしれないのがちょっと心配。

ひこさんにロープを引っ張って登ってもらうと、やはりというか落ち口が越えにくいみたいで、壁をさらに上に登っていった。



壁の途中や上まで上がってゴルジュをのぞき込む。スパッと切れた壁が続いていて簡単に降りることのできるポイントは無さそう。懸垂で降りてもいいが、どうにも後が難儀そうで決断しかねる状態。

それでも、ロープで確保しながら壁際ぎりぎりまで出ると、圧倒的な壁とそこを流れる美しい白布が見え、なんとも素晴らしい眺め。これはひょっとして下から見るよりも良いんではないかとさえ思えてくる。



ところで、川崎実さんの「秘瀑」によると、夫婦滝とされるこの滝は、不動滝で、不動滝とされる上の滝は、奥峰滝となっている。下段と上段の間は、離れているし、ナメ滝があるしで、この二つを合わせて夫婦滝と呼ぶのは、たしかに無理があるかもしれない。しかし、ここから見える二本の滝の流れは、たしかに夫婦滝と呼びたくなる。謎が深まるばかりだが、素晴らしきヌタハラの大滝、滝名なんてどうでもいいのかもしれない。





戻って下段の落ち口に立ち、今後のためにその上へと続く滝の突破を考える。それは、容易ではないが、道具を揃えればなんとかなりそう。





懸垂で真っ直ぐに降りて、最後はルンゼの奥の大滝を見に行った。



目的の滝直下には到達できなかった。やはり、左岸から巻いた方がよかったのか、いやいや右岸の壁から見たその姿には、とても満足だ。次回は、絶対に行ってやると思いながら・・・

あっきーさん、はんぺんさん、ひこさん、matsuさん、WATAさん、どうもありがとうございました。



撮影機材

Panasonic Lumix DMC-GH2
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

Panasonic Lumix DMC-FT3

4 コメント

  1. ふぇるめーる

    パンダさん

    ヌタハラお疲れ様でした。
    両岸も壁が立っており、拝読していても緊張感は伝わりました。
    滝のある空間は、拝見したところ蜻蛉の滝のように綺麗に磨かれた感もありますね。

    変わった岩場が多い蓮川系、不思議な場所が多いですね。

  2. パンダ

    ふぇるめーるさん

    現場の両岸の立ち方は、本当にもの凄いです。
    でも、中の流れはナメ滝が続いている感じで、入ったらなんとかなりそうにも思えました。

  3. “すぎちゃん”

    このような険しいところでも挑まれるパンダさんが凄いです。
    これって滝への情熱そのものなんでしょう!
    日本の滝は本当に美しいです。

  4. パンダ

    すぎちゃんさん

    本当に日本の滝は美しいですね。
    これからも滝に会いに行きたいです。

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