小迫谷

2017年9月18日
台高 小橡川 橡谷 小迫谷 沢登り

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記憶の彼方…


この日は、臆崖道さんとマイナーな沢狙い。
小迫谷は台高の小橡川の支流のそのまた支流にあり、普段は水量が少ないらしいが、幾本もの大滝を内包する素晴らしい谷らしく、滝メグラー的には最下流の大滝が知られているところ。

林道から沢に降りると直ぐに最初の大滝。
かつて、この滝までは訪れたことがあるが、記憶に残っているのは優雅な流れ。
しかしながら、この日の姿は圧倒的。
高さ40m程だろうか、いきなりという感じで降り注ぐ滝水の歓迎を受ける。
まだ暗い谷間に飛沫立ち込め、朗々と木霊す音に幽玄な雰囲気が漂う。

この大滝は左岸から巻いたような気がするがよく覚えていない。
何れにしても簡単な巻きだったのだろう。

次の滝も整った姿で美しい。
ここもまた緑に包まれて良い雰囲気。

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またまた左岸から巻いたと思うが、またまた覚えていない。
そして、前衛滝を前にして、どでかい滝が見えて来る。

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大滝前に出てみると、素晴らしいスケール。
天に向かって両岸ともに一枚岩のような高い壁が立ち、滑り落ちる滝の流れを包み隠しているよう。

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優に50mは越えているだろうか、遥か高みから末広がりに落ちて来る姿は、一見の価値ある素晴らしいもの。

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実のところ、雲に覆われている時間が長く、日が差しても落口より上に強い光が集中して撮影的には難しい。
僅かに訪れるチャンスを待ってシャッターを切る。

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さてさて、この大滝の突破が容易ではなかった事は良く覚えている。
両岸を見渡しても巻くことができるような弱点は見つからず、かなり戻っての大高巻きになりそう。
悩んだ末に活路を求めたのは左岸側の溝状になっているように見えなくもないところ。
その溝を登攀して、さらにそこから続く壁を登れば、木のあるところに届くような気がする。

そんなことでロープを引っ張ってジワジワと高度を上げるが、ランナウト状態で登っていくので怖い。
下から見えていた小さな平坦地に達するが、下からでは登れそうに見えたその上の壁は、かなり難しそう。
それだけでなく、その壁を登ったとしても樹林帯までは少し距離がある感じで、ここからでは、そこがどうなっているかも分からないので、このまま上昇するのは完全な賭けになってしまう。
登攀時に支点をとることも出来そうになく、落ちた時の結果を考えるとありえない選択。

安全を考えると、下降して大高巻きと行きたいところだが、懸垂下降の支点となるようなものはなく、ハーケンが打てるようなリスも無い。クライムダウンは、これも命がけな感じで、ニッチもサッチもいかなくなってしまう。

そして、気がつけば、ここまで登ってきたのを深く後悔した。

どうしたものかという感じだが、滝身近くにある木に目をつけて、そこまでトラバースすることを決断。
しかしながら、これもちょっと無いなあと思えるような悪いトラバース。途中、非常に頼りない灌木に辛うじて初めての支点をとる。そして、長〜い時間が過ぎたような気がした後、しっかりとした太い木に到達し一安心。

そしてそして、支点をとってから、そのまま直上し、さらに上の木で支点をとって滝から離れた方向にある樹林帯へと折り返す。左に曲がったロープが、滝近くで折り返すようにコの字を描いて屈曲した変なラインとツインロープなことも手伝って、ロープが物凄く重かったというより動かなかった。
フォローで登ってきた臆崖道さんも、これは悪いわと驚いていた。

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さらに樹林帯を上へと辿って、ようやく巻き終える。
お次は、100mとされる多段滝。

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いっぺんに全貌を見ることができず、まとまりがない感じだが、大きな滝風景が陽光を浴びて輝く。

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この滝も左岸から巻き開始。
ここも巻きと言うか、滝直ぐ横の壁を登って行く感じ。
藪に覆われていて進みにくく厳しいが、藪があるおかげで登ることができる。

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溝状の中で迸る滝前に一旦降りて雄叫びを上げる。
そのまま直登できれば良いが、そんな選択肢はなく、当然のように左岸上に戻って多段大滝を越える。

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その上は、壁が張り出して洞窟のような感じのところに落ちる20m。
積み重なるチョックストーンによる湧き滝のような演出に見とれる。

どうやって巻いたかは全く思い出せない。

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さらに連続して滝がかかるが、ここも覚えていないので、進むのに問題となるようなことは無かったのだろう。

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この谷の最後とされる30m滝。

立派な滝に間違いないが、ここまでの強烈さから普通に見えてしまう。
この滝は左岸から巻いたような気もするが、ここも良く覚えていない。

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さてさて、巻き上がってからの下山に相当難儀したのは良く覚えている。

先ずは、下山予定の東側の尾根を目指す。(林道がUターンしている付近に降りていくる尾根)
明瞭な踏み跡を辿りながら、バッチリバッチリと思っていると、いつしか踏み跡は消えてしまい、彷徨しながら何とか目的の尾根に乗ったが、かなり時間を食ってしまった。
今から思えば、もう少し上が傾斜が緩そうで、そっちに行く踏み跡を見逃したのかもしれない。

尾根の下降も途中から不明瞭になりルンゼ状のところに吸い込まれてしまう。
懸垂を繰り返してルンゼを降り、最後の林道への着地も懸垂。
結局のところ、想定した下山ルートと大きな違いはなかったが、なんか苦労した下山になってしまった。

小迫谷、この小さな谷にまさかと思わせるような大きな滝が連続してかかる。
雨後の豊かな水量に恵まれ、急峻な地形にかかる大きな滝達を満喫できたのが思い出されるが、それ以上に苦労して苦労して前進したことが思い出される…

臆崖道さん、どうもありがとうございました。

撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
RICOH WG-4 GPS
撮影機材データ

撮影機材データ


四ノ川に遊ぶ

2017年9月10日
大峰 四ノ川 沢登り

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また行きたい…


この日は沢屋さんのgENさんとMさん、そして臆崖道さんと四ノ川。

gENさん達は水と戯れて直進する先鋭的沢屋さん。
どうせ登れないから滝前には行かないなどということは決してなく、滝や渓と触れ合うことを信条とする。

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前回と同じように林道の終点から下降して遡行開始、最初の顕著な滝前で小休止。
水量的にちょっと少ないような気がするが、流れる水が相変わらず美しい。

右岸の通路から巻き上がる。

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ここは左岸から簡単に巻けるが、泳いで直登。
この間の前鬼のような冷たさは全くなく、気持ちが良い。

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どんどん泳ぐ。
釜に刺さっている木を使って這い上がるが、ちょっとフリクションが悪い。

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印象的な箱淵。

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そして、前回にあまりの美しさに度肝を抜かれた滝。
乱れのない空間は健在だが、残念なことに滝壺に砂利が堆積してしまっている。

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それでも、磨かれた岩を伝う流れは優雅極まりなく、バックに広がる緑と青空が最高の滝空間を演出。

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お揃いのジャケットのチームグリーンなお二人は、ここでも滝に近付いて可能性を追求。

ゆっくりと楽しんだ後は左岸を巻いて、この滝を越えて行く。
前回はピタリと決まったが、今回は小さく巻きすぎて仕切り直したような気がする。

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釜があれば、もちろん泳ぐ。

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さてさて、四ノ川上流部で、ひときわ見事なゴルジュの入り口。

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前回は左岸の壁を登ったが、gENさんが水線を行くのを見て、それを真似して登ってみると、こっちの方がずっと登りやすい。

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そして、沢が左に屈曲した先は、幻想的な神秘なる空間。
ある意味、極限的な美しき沢風景のひとつであると言っても過言ではないと思う。

しかししか〜し、登攀ラインに前回は無かったロープが垂れ下がっていて驚く。
これは景観的に困ったと思っていたら、Mさんが先に登って、ロープを引きずり上げて隠してくれる。

そんなことで、メインカメラを出して、この美しきゴルジュを撮影。

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泳いで左岸の溝をよじ登り、側壁続く中を進んでチョックストーンを越えれば大滝の登場。

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水量が少ないのが残念だが、素晴らしき佇まい。
側壁高く秘境感極まる中を複雑な軌跡を描いて流れ下る。

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撮影の後は、gENさんとMさんが滝を楽しむ。
私には縁のない世界かもしれないが、また違う滝との触れ合い方をゆっくりと観させてもらった。
いや〜、格好いい。

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昨夏に続いて訪れた四ノ川、そこは何度でも訪れたい魅惑の地。
侵食された地形の中を流れくだる水の美しさを、どう表現すればいいだろうか。
今回も、その異空間に身を委ねることができ幸せな一日になった…

臆崖道さん、gENさん、Mさん、どうもありがとうございました。

撮影機材
OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm / F2.8-4.0 ASPH.
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.
RICOH WG-4 GPS
撮影機材データ

撮影機材データ